スマートロック:アケルン(Akerun pro、Akerun入退室管理システム)とは
Akerun proは株式会社フォトシンス(Photosynth Inc.)が提供するスマートロックと、その周辺パーツの一式です。スマートロックとカードリーダーなどがセットになったリースモデルの製品で、いずれも両面テープで設置ができます。
料金や仕様
提供開始時期 | 2017年 |
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電源・バッテリー | 電池(CR123A) 8本(スマートロック) |
設置 | 両面テープによる簡単取付。(カギの機構はなし) カード利用の場合は、別途両面にカードリーダーを貼り付け。有線のコントローラー(ゲートウェイ)をドア付近に設置が必要。 |
通信方式 | Bluetooth(akerun pro本体) |
使い方 | アプリによる施錠、開錠。NFCリーダーでカードキーで解錠。 |
価格、販売モデル | リース(サブスク)モデル。月額は、1台17,500円/ドア (参考) 確認2019年時点。過去に料金値上げ等変動の可能性があり最新情報は要問い合わせ。 |
メーカーコンセプト
後付け・手軽なクラウド型入退室管理システム
アケルンは、オフィス利用に特化したリースモデルのスマートロックです。
元々はAkerun smartlock robotという家庭向けも想定したスマートロックでしたが、
akerun proでは法人オフィス利用にターゲットを絞っています。
Akerun proの使い方について
開け閉めの方法
オーナーは後から変更できないので注意が必要です。(変更したい場合は削除・初期化して再度設定を行います)。Akerunのオーナーは、セットアップ後、社員や招待したい人のメールアドレスなどで招待を行います。
別途、Akerun ManagerというWeb管理画面を使って管理する場合、ログインした画面から社員やオフィスへの来訪者をアケルンに招待すると、パスワード設定を依頼するメールが飛びます。
招待を受け取ってパスワード設定すると、スマホにダウンロードしたアケルンのアプリを起動してワンタッチで施錠、開錠ができるようになります。
またカードを登録して、登録カードで解錠することもできます。
カード登録は、まず開けれるようにしたいNFCカードを預かって設置したいAkerunの前にいきます。
管理者がアプリから利用権限など設定の上、AkerunのNFC Readerにかざしてカード情報を読み取ります。
登録する場合は、社員や来訪者が持っているカードを利用することが多いと思います。そのため登録は、事前に管理者が立ち会えるタイミングで社員または来訪者にカードを持ってきてもらえるよう依頼するのがよいでしょう。
アケルンは、スマホアプリでカギの開け閉めする製品のため、まずapp storeやGoogle Playからアプリをインストールして導入したakerun proをスマホに登録します。
社員やオフィスへの来訪者をakerunに招待する際は、同様にまず招待したい人にAkerunのアプリを先にインストールしてもらいます。(インストールが終わっていないと招待が失敗するため順番が大事です。)
それからオーナーのアプリから、電話帳または電話番号で合鍵を渡したい人をユーザーとして招待できます。
招待を承認すると、招待された人はアケルンのアプリを起動してワンタッチで施錠、開錠ができます。
ドアの前でアプリを起動して、アプリのボタンをタッチすると施錠、開錠が切り替わります。
Bluetoothなので環境により異なりますが、ドア前か数mくらいの距離の範囲内であれば操作ができます。
カードキーの場合は、登録済みのNFCカードを、ドアに設置されているカードリーダーにかざすと解錠できます。
導入や設置方法
後付けタイプのため、現在のシリンダーキーに適合すれば工事不要で両面テープのみですぐに設置が可能です。設置できるかは公式HPで確認してください。
( 両面テープの後付けタイプは、設置した時にドアが汚れていたり、金属ドアで結露が激しかったりすると、滑落や動作不良の原因となる場合があります。設置の際は、ドアを綺麗にしてから2度貼りしないように気をつけましょう。)
パーツは複数あるので、Akerun Pro本体はシリンダー錠の上に被せて設置、NFC Card Readerをそれぞれドアの外側、内側に設置します。それぞれ両面テープです。
また前述のカード登録など、遠隔で登録などするにはAkerun Remoteというゲートウェィ製品を、ドアの近くに設置してください。こちらは有線でケーブルをさせばOKです。
アケルンの機能、Akerun Manager
カギを、スマートフォンアプリとNFCカードから開錠、施錠できるようになります。
開け閉めには3つタイプがあり、「常時利用」 「繰り返し」「一時利用」の3つです。常時利用はいつでも、一時利用は開始時間と終了時間で、繰り返しは曜日で入れるかどうかを設定できます。
Akerun Managerというweb管理画面では、社員の一覧などが見れ、複数の利用者と複数の施設を管理できます。また履歴の確認、出力も可能です。
多くのスマートロック製品がでていますが、こうしたレベルの管理機能をおっているのは、カードキーを利用ではAkerun入退室管理システム、テンキーではRemoteLOCK(リモートロック)などに限られ、管理機能の豊富さはトップクラスになります。
おすすめの使い方
ズバリオフィスのカギ管理、カードキー管理に向いています。
またAPIを通じて勤怠管理システムのキングオブタイムとの連携も可能です。同サービスを契約している場合にはオフィス管理の効率化も望めます。
比較されるスマートロック製品
ハードウェアとしてはスマートロックですが、構成と使い方によっては比較する対象は電気錠とカードキーで管理する入退室管理システムとの比較が多くなります。
スマートロックとして、管理機能やAPIなどに注目した場合はRemoteLOCKという製品が比較する対象に、オフィスのカードキー管理で似た構成となっているのが、ビットロックproという製品になります。