スマートロック:アケルン(Akerun Smart lock robot)とは
アケルン スマートロックロボットは株式会社フォトシンス(Photosynth Inc.)が提供するスマートロック。正式名称はAkerun Smart Lock Robot。両面テープで後付け設置、アプリやハンズフリー解錠などができる製品です。
料金や仕様
提供開始時期 | 2015年 |
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電源・バッテリー | 単三電池4本 |
設置 | 両面テープによる簡単取付。 (カギの機構はなし) |
通信方式 | Bluetooth |
使い方 | アプリによる施錠、開錠 |
価格、販売モデル | 本体の買い切り製品。36,000円/台 |
メーカーコンセプト
ドアに貼り付けるだけ、あなたのスマーフォンと同期して鍵を開け閉めできるようになります。家族や友人、宅配業者にも時間を決めてワンタイムパスで鍵を「渡す」ことができます。
アケルンは、国内提供が一番早かったスマートロックです。家庭向けと事業利用の両方の用途を見据えた商品でしたが、
後にakerun proというリースタイプの製品が発売されることで完全家庭向け製品として位置付けられています。
2019年12月に製品販売の終了のお知らせが出ており、販売終了後のサポート情報などはこちらの公式サイトからどうぞ。
Akerun(アケルン)の評判
それでは、Akerun(アケルン)はどのような評判を得ているのか、口コミをご紹介します。
設置が簡単で便利な機能が満載です
アケルンは簡単に設置できますが、スマホから遠隔操作ができたり、Suicaと連携させたり、入退室履歴を残せたり…と機能が満載なので大変便利です。
オフィス移転時に導入しましたが、低コストで導入できたので助かりました。
アケルンのおかげで案件が獲得できました
セキュリティ対策が施された作業スペースをお客様から要望されたものの、工事を行う時間はありませんでした。
アケルンならすぐに導入できると知って対応したところ、無事にお客様から案件をいただくことができました。
工事不要ながら、入退室管理を行うには十分な性能だと思います。
ITが苦手な人にもおすすめできるスマートロック
アケルンはシンプルなので、ITに苦手意識を持つ方にもおすすめしたいです。
管理画面がとてもわかりやすく、ITに不慣れで初めてスマートロックに触れる方でも、すぐに使いこなせると思います。
シンプルながらAPI連携させることもできるので、ITに慣れている方ならもっと便利に使えるはず。
サポートセンターも対応が良く、後付けの入退室管理システムとしては非常におすすめです。
カードタイプで使いやすい
スマホがキーになるスマートロックもありますが、アケルンはカードキーなので、カードホルダーにキーを収納でき社内で使いやすいです。
社内のセキュリティ強化の役割をしっかりと果たしてくれています。
Akerunの使い方について
開け閉めの方法
Akerunは、スマホアプリでカギの開け閉めができる製品のため、まずapp storeやGoogle Playからアプリをインストールして、購入したakerunをスマホに登録します。
家族や友人、設置した施設の利用者を招待する際は、同様にまず招待したい人にAkerunのアプリを先にインストールしてもらいます。(インストールが終わっていないと招待が失敗するため順番が大事です。)
それからオーナーのアプリから、電話帳または電話番号で合鍵を渡したい人をユーザーとして招待できます。
合鍵を受け取ると、招待された人はAkerunのアプリを起動してワンタッチで施錠、開錠ができます。
ドアの前でアプリを起動して、アプリのボタンをタッチすると施錠、開錠が切り替わります。
Bluetoothなので環境により異なりますが、ドア前か数mくらいの距離の範囲内であれば操作ができます。
導入や設置方法
後付けタイプのため、現在のシリンダーキーに適合すれば工事不要で両面テープのみですぐに設置が可能です。設置できるかは公式HPで確認してください。
( 両面テープの後付けタイプは、設置した時にドアが汚れていたり、金属ドアで結露が激しかったりすると、滑落や動作不良の原因となる場合があります。設置の際は、ドアを綺麗にしてから2度貼りしないように気をつけましょう。)
元々は公式サイトやamazonでも購入可能でしたが、すでに販売停止となっているため、今はヤフオク等の転売か代理店等に在庫があるところを探して入手する必要があります。
Akerunの機能
カギを、スマートフォンアプリから開錠、施錠できるようになります。
開け閉めには3つタイプがあり、「常時利用」 「繰り返し」「一時利用」の3つです。常時利用はいつでも、一時利用は開始時間と終了時間で、繰り返しは曜日で入れるかどうかを設定できます。
アプリでの開錠が面倒な人向けに、ハンズフリー解錠という機能があります。GPS起動していて設定した場所でAkerunを設置したドアに近づくと自動でカギが開くという機能です。
こちらは、GPSを使うため比較的スマホの電池消費が早くなること、販売終了後の2020.3現在もβ版で、そもそもメーカー非推奨の機能となっているようで、ご確認の上自己責任でご利用ください。
おすすめの使い方
自宅(賃貸住宅)のドアに取り付けて、手軽に自宅をスマートロック化ができます。
家族利用や、一人暮らしで気軽に友人を自宅に呼びたい場合にもおすすめです。
法人利用の場合、オーナーからアプリ経由で招待することを考えると、数名の小規模オフィス等では使い勝手がありそうです。
Akerun(アケルン)のデメリット
手軽にスマートロックを利用し始められるアケルンですが、料金が割高であるというデメリットもあります。
アケルンは1台あたり36,000円です。
工事費用は不要ですが、アプリを使わずに鍵を解錠するためには別売りの設備を購入しなければなりません。
また、利用プランは月額制・年額制と選択できるものの、利用する期間や用途により変わるので、正確なランニングコストは問い合わせなければ不明です。
アケルンは手軽に導入できるスマートロックですが、以上のようにコスト面を考えると割高になると感じられるかもしれません。
Akerun(アケルン)の導入事例
それでは、アケルンは実際にどのように導入されているのか、導入事例をご紹介します。
竹中工務店での導入事例
竹中工務店では、事業所ごとのエントランスにアケルンを導入しています。
導入した目的は、全国にある各事業所の入退室管理を一元化し、コストと工数を削減することでした。
導入前は事業所ごとに異なる入退室管理をしており、所属している社員の異動などの際に情報を登録し直すことに工数がかかっていたそうです。
しかしアケルンを導入したことで入退室管理を一元化でき、コストと工数の削減につながりました。
京王電鉄サテライトオフィスでの導入事例
京王電鉄が運営するサテライトオフィスである「KEIO BIZ PLAZA」では、オープン時からアケルンを導入しています。
導入の決め手となったのは、テレワーク導入企業へのヒアリングで「セキュリティの重視」が要望として多くあがったことでした。
アケルンはセキュリティ強化に役立つだけでなく、滞在時間・延長時間・入退室履歴を正確に記録できることもサテライトオフィスと相性ぴったり。
アケルンの機能を利用した「入退室管理データ提供」という有料サービスも用意しているそうで、アケルンが運営の要になっているようです。
弁護士ドットコムでの導入事例
弁護士ドットコムの事務所にて、アケルンを導入した事例です。
弁護士事務所では高いセキュリティレベルが求められるので、分室の入退室管理のためにアケルンを導入したとのこと。
分室を新設するタイミングで、それまで使っていたシステムよりも手軽に運用できるスマートロックとしてアケルンを選ばれました。
導入後はセキュリティ強化のために役立っており、将来的にはAPI連携をする予定だそうです。
比較されるスマートロック製品
ほぼ、同じ機能(ハードウェア仕様)をもった製品として、同年に発売された家庭向けのスマートロック Qrio(キュリオスマートロック )と比べられます。
またアプリが必要な使い方に不満がある場合には、リモートロックやリンキーなどの製品で、テンキーで入室する製品との比較になります。
比較される製品: Qrio RemoteLOCK