法人向けスマートロック比較・おすすめ8選

スマートロック比較
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近年スマートロックと言われる製品が増えてきました。自社で新しい事業を立ち上げるにあたって、スマートロックの活用を検討している方も多い中、種々ある製品で、どうやって比較すれば良いのでしょうか。

個人向けの製品だと口コミやレビュー、比較などもしやすいのですが、 ビジネスではなかなか情報が少なく選び方が難しく感じました。そこで、今回はビジネス利用でスマートロックを使いたい場合のおすすめ製品を徹底比較していきます。

スマートロック法人利用の選定ポイント

法人用のスマートロックを調べた結果、実際に利用を検討する際に必要なポイントは大体以下のようなものになります。

法人向けの管理機能があるか
導入ハードルと費用
やりたいオペレーションが実現出来るか
信頼性
APIが使えるか

以上を踏まえて現在ビジネスにおすすめできるスマートロックがこちらです。

ビジネス向けのスマートロック8選

ビジネス向けの利用におすすめのスマートロックとして、8種類をご紹介します。

カードキーの手軽な導入「Akerun(アケルン)」


出典:Akerun|オフィスのあらゆる鍵をクラウド化

Akerun(アケルン)のメリット

Akerun(アケルン)はフォトシンスが提供する後付け型のスマートロックです。

後付けタイプのため、現在のシリンダーキーに適合すれば工事不要で両面テープのみですぐに設置が可能です。さらに初期費が掛からず月額のレンタルモデルのため初期導入ハードルが低いのが魅力です。

後付けタイプでも、ゲートウェイとカードリーダー等の周辺パーツが準備されているので遠隔管理ができ、管理ソフトでは複数ドアの管理ができます。
使い方もスマホアプリとFelicaなどのカードキー両方に対応しており、オフィスや会員向けサービスに向くスマートロックです。

最初の家庭向けモデルは販売終了していて、 現在は法人オフィス向けの入退室管理システムにシフトしています。
キングオブタイムという勤怠管理サービスと連動しており、APIがあるのもポイントが高いです。akerunコントローラーという電気錠が管理できる製品も出しているため、拡張性も高いです。

Akerun(アケルン)の注意点

Akerun(アケルン)アプリまたはカードキー登録が必要なため、一回利用が多発するタイプのビジネスには不向きなケースがあります。

また高機能な分、他の製品よりも月額費用は高めで、1台17500円/月(2019.4確認)です。
利用方法と長期利用を想定した際に、ビジネスと費用などがマッチするかは確認が必要です。
それでも高額な入退室管理システム等と比較してメリットは余りあると思います。

本格オペレーション向け「RemoteLOCK(リモートロック)」


出典:RemoteLOCK |ビジネスのためのスマートロック

RemoteLOCK(リモートロック)のメリット

RemoteLOCK(リモートロック)は、構造計画研究所が提供するテンキータイプのスマートロックです。実は、開発元はアメリカで、国内販売されているスマートロックで最も長い運用実績があるのがこの製品です。工事が必要な製品ですが、カギやスマホもいらない暗証番号式で利用者の使いやすいためビジネス向けの安定感がある仕様です。

暗証番号が同時に最大1000個と大きな容量があり、会員タイプと一時利用が混在しても対応が可能です。こちらも当然、遠隔・複数の施設管理機能があります。

APIの提供があり、自社システムと繋げられる他、宿泊サービスのairbnbのグローバルパートナーに認定されているなど、各種の宿泊やレンタルスペース等の10以上のサービスと連動しており、予約型サービスではオペレーションの全自動化も可能になります

テンキー対応のオプションがある製品はいくつかありますが、他の製品はゲートウェイを介して1つの暗証番号をその都度書き換えて使う形式なのに対し、こちらは利用者毎の暗証番号を同時設定することが可能です。
そのため個人管理とカギを事前送付が可能、トラブル時の対応などのオペレーションの強さが目立ちます。
細かい部分で気の利いた機能に定評があり、工事で設置することも玄人受けする製品です。
自動ドアや電気錠が管理できるTOBIRAという製品も出しており拡張性が高いです。

RemoteLOCK(リモートロック)の注意点

まず前提として、RemoteLOCK(リモートロック)は工事が必要になります。
また、月額は1000円OR1500円(2019.10確認)と安いですが、本体購入と設置工事が必要なため導入ハードルが高めです。
数ヶ月など早期撤退の可能性があるビジネスや工事設置がNGの施設での利用には不向きといえるでしょう。

2019年にはシリンダー交換で設置できる新製品が発表されているので新しいモデルには期待です。
使い方はシンプルなため、クリアできる場合の用途の広さと業務効率化の効果ではこの製品でしょう

トコトン割り切れるなら「SESAMI mini(セサミ ミニ)」


出典:セサミ スマートロック | CANDY HOUSE JAPAN

SESAMI mini(セサミ ミニ)のメリット

Makuakeで登場して一時期話題をさらったスマートロック がセサミのSESAMI mini(セサミ ミニ)というスマートロックです。

非常にシンプルでスマートフォンで開け閉めが可能なスマートロックです。

実は機能的には今回の選定ポイントを満たさない項目が多いのですが、
ゲートウェイがありAPIを公開していて遠隔操作ができる製品で、買い切りで使えます

適合シリンダーであれば両面テープ設置ができる後付けタイプで、アタッチメントがあり意外と設置できるドアが多くあります。
法人利用での評判は正直分かれますが、こちらも元々グローバルの製品でプロダクトとしてはしっかりしており、ハマれば使いやすい製品として選出しました

製品自体は実はコンシューマー(家庭向け)で、法人向け管理機能はないのですが、自分のスマホをノックすると開けられる等ちょっと面白い機能も持っています。

SESAMI mini(セサミ ミニ)の注意点

オペレーションが成り立つかはよく確認してください。
前述のアケルンやリモートロックでは、1度カードや暗証番号キーを発行しておけば、指定期間中は自由が出入りできる仕様になっていて、入室「権限」の制御がされています。

一方でセサミでは、APIを介して解錠と施錠ができるだけという極めてシンプルなものになっています。
そのため、実際のシーンでは誰かがトイレに行くドアを出入りする必要がでた時に、毎回APIを介した自社システム側で誰かが対応をする必要があります。

複数ドアがある場合も同様で、自社システムや自社スタッフで全て制御をする必要があり、このあたりがビジネス利用にウケなかった理由です。

ユースケースが絞られはしますが、上記がクリアできる場合には一転有力な選択肢となる可能性があります。

サポートの充実度が高い「ALLIGATE(アリゲイト)」


出典:ALLIGATE – アリゲイト – オフィス向け入退室管理システム

ALLIGATE(アリゲイト)のメリット

ALLIGATE(アリゲイト)はサポートの充実度が高いことが最大の魅力です。
導入後は24時間365日体制で電話でのサポートを受け付けており、いざというときは全国120ヶ所以上の拠点から、すぐにサービススタッフが駆けつけてくれます。
セキュリティ専業メーカーなので、設置工事の品質にも期待できます。

ALLIGATE(アリゲイト)の注意点

月額費用が必要で、加えて初期費用が必要なタイプもあることが注意点です。
月額料金は3,000~10,000円とタイプにより異なりますが、「アリゲイトロック」は初期費用が50,000円かかります。
※価格はすべて別途消費税が必要です

予約サービスと連携できる「KEYVOX(キーボックス)」


出典:KEYVOX スマートロック | アクセス・コントロール

KEYVOX(キーボックス)のメリット

KEYVOX(キーボックス)のメリットは、予約サービスと連携できることです。

ホテルやコワーキングスペース、レンタルスペースなどのサービスとの相性が良く、予約時に利用者と非対面で鍵を発行することができます。

KEYVOX(キーボックス)の注意点

KEYVOXの注意点は工事が必要なことです。

工事には施工費がかかりますが、公式サイトには施工費の金額が記載されていませんので、事前に確認されることをおすすめします。

契約期間の縛りなしでお得に使える「カギカン」


出典:カギカン: ビジネス向けスマートロックシステム

カギカンのメリット

カギカンは契約期間に縛りがなく、お得な料金で使えることが魅力のスマートロックです。

初期費用がかからないだけでなく初月費用は無料で、工事費用もかかりません。

契約期間の縛りがなくお得に使い始められるカギカンは、短期間だけスマートロックを使用したい方やお試ししてみたい方におすすめです。

カギカンの注意点

月額料金が少々割高な点に注意が必要です。

機器レンタル量は1台あたり月額1,400円ですが、コンソール利用料として月額4,500円が請求されるので、1台のみの使用でも1ヶ月あたり5,900円と少々割高になります。

※価格はすべて別途消費税が必要です

低コストのオフィス向けスマートロック「PicoA(ピコア)」


出典:オフィス向け出入管理システム「PicoA」 | 美和ロック

PicoA(ピコア)のメリット

PicoA(ピコア)はオフィス向けのスマートロックながら、低コストで導入・運用できることがメリットです。
低コストを実現できた理由は、機器を小型化したことと、FeliCa・MIFAREをカードキーにできることなど。
機器費・施工費・カード購入費を削減できることから、従来のオフィス向けスマートロックと比べて1/2のコストで運用できます。

PicoA(ピコア)の注意点

PicoAの利用にはFeliCaかMIFAREが必要な点に注意が必要です。
NFC機能付きのおサイフケータイも利用できますが、その場合はフォーマットカードを購入しなければならず、コストダウン効果が低くなる可能性があります。

製品タイプが豊富な「エピック」

エピックのメリット

エピックのスマートロックは、製品タイプが種類豊富です。

通常のスマートロックも複数種類用意されていますが、非常キー搭載型、指紋部ポップアップ型、強化ガラス専用ロックなども用意されており、用途や目的にあったスマートロックが選べるでしょう。

エピックの注意点

エピックの設置にはドアに穴を開ける必要があります。

設置工事が必要となることはもちろん、賃貸マンションにお住まいの場合はマンションの規約により設置できないかもしれません。

法人向けスマートロックおすすめ8選 比較表

AkerunRemoteLOCKsesamiアリゲイト
法人向けの管理機能あるあるないある
導入ハードルと費用初期費はないが月額は高価費用バランスは良いが、工事が必要買い切りで安い種類により費用が高価
やりたいオペレーションが実現出来るか
カードキーのオフィス運用に向いている

会員施設や宿泊など不特定多数運用に強い

アプリ単体では難しい

オフィス・倉庫・店舗に最適
信頼性
国内オフィスでの導入実績

海外、国内での運用実績が多い

海外、国内での利用実績が多い

12,000件の実績あり
API使える(アクセス権限)使える(アクセス権限)使える(施錠、開錠のみ)使える(Web連携・アクセス権限)
KEYVOXカギカンPicoAエピック
法人向けの管理機能あるあるあるある
導入ハードルと費用製品代・施工費・月額費用がかかり高価初期費用無料だが月額料金が高価オフィス向けとしては安価公式サイトに料金の記載なし
やりたいオペレーションが実現出来るか
宿泊施設に最適

合鍵もPCから即時発行

オフィスの入退室管理向き

オフィス向けとしては不十分
信頼性
国内宿泊施設にて実績が豊富

実績などの記載なし

耐久試験実施済み

国内インターネット調査で6冠達成
API使える(他社との連携あり)不明不明不明

 

さいごに

選定数や紹介した製品はアップデートにより今後追加や入れ替えがあるかもしれません。
新しいジャンルの製品のため、今後も発展に期待ですね!