オフィス用スマートロックとして注目を集めているbitlock PRO(ビットロックプロ/ bitlock Starter Kit)。導入を検討しているものの、特徴がわからず見送りが続いているケースもあるでしょう。このページでは、bitlock PRO (bitlock Starter Kit)の料金・仕様・設置方法・開閉方法などを解説しています。スマートロック選びの参考にしてください。
スマートロック:bitlock pro (bitlock Starter Kit)とは
bitlock PRO (bitlock Starter Kit)は、株式会社ビットキーが扱っている「bitlock PRO」「bitreader」「Wi-Fiコネクタ」「管理システム」がセットになったスマートロックキットです。「bitlock PRO」は関連製品と連携できるスマートロック、「bitreader」はNFCリーダー、「Wi-Fiコネクタ」は既存無線LAN環境と各種デバイスをつなぐコネクタとなっています。料金や仕様、コンセプトは以下の通りです。
料金や仕様
提供開始時期 | 2019年(bitlock PRO) |
電源・バッテリー | CR123A |
設置 | 既存の鍵の上にかぶせて取り付け |
通信方式 | Bluetooth/Wi-Fi(2.4GHz帯・IPv4の無線LAN環境) |
使い方 | アプリ、NFCカード、Apple Watchで解錠・施錠。 オートロック機能標準搭載。 |
価格、販売モデル | リース(サブスク)モデル。月額5,000円/台~ |
メーカーコンセプト
低コスト、工事不要、お届けから最短1日で導入できます。
出典:製品 | Bitkey workspace:bitlock Starter Kit「オフィスセキュリティ・入退室管理のスマートロック」
低コストかつ高セキュリティなスマートロックを工事不要で取り付けられる点が特徴です。改ざんに強いビットキー独自のシステムを使用しています。
bitlock PRO(ビットロックプロ)の評判は?
bitlock PRO(ビットロックプロ)は2021年4月19日に株式会社ビットキーが発売したスマートロックです。デザイン性の向上だけでなく開錠速度の改善や小型化など、様々な改良がされたようですが、それでは、bitlock PRO(ビットロックプロ)はどのように評価されているのでしょうか。利用者からの評判をご紹介します。
入退室管理がしやすくなりました
今までは紙を使って入退室管理をしていましたが、ビットロックproを導入してからは俄然管理がしやすくなりました。
紙で管理すると記入されていないときがあったり、いつ誰が入退室したのかわからなかったりと雑然とした状態でしたが、現在では個人ごとの入退室管理がスムーズに行えています。
かざすだけで解錠でき、携帯端末からの操作も可能なので使い勝手も良いと思います。
低コストで入退室管理ができて助かります
スマートロックの中でも、低コストで入退室管理ができるので非常に助かっています。
今までは入退室状況を管理しきれていませんでしたが、スマホや交通系ICを活用して入退室管理ができるようになり、人事労務管理に大きく貢献してくれました。
設置が簡単なのに高性能です
オフィスで使用していますが、取り付けはとても簡単にも関わらず性能が良く、PRされている通りの高品質スマートロックでした。
導入コストも他のスマートロックと比較して安価で、付属品も豊富です。
リース形式の月額制となっていて、高額な初期費用が必要ないため導入しやすいスマートロックだと思います。
鍵を紛失するリスクがなくなりました
今まで従業員が鍵を管理しており紛失のリスクがありましたが、鍵に関する不安が軽減されました。
スマートフォンがあれば誰でも鍵を開け閉めできますし、講習などを開かなくても簡単に使い始められたので使い勝手が良いと思います。
従業員が鍵を管理する必要性がなくなったことから業務効率も改善されました。
bitlock pro (bitlock Starter Kit)の使い方について
開け閉めの方法
bitlock PRO(bitlock Starter Kit)は、「bitlock PRO」と「bitreader」を組み合わせたスマートロックであるため、多才な解錠・施錠方法に対応しています。アプリをダウンロードしたスマートフォンで解錠・施錠できるほか、「bitlock PRO」はオートロック機能も標準装備しています。「bitlock PRO」と連携する「bitreader」は、NFCカード(NFC typeA/Felica)に対応しています。したがって、既存の社員カードや交通系ICカードなどでも開閉が可能です。Apple Watch(交通系ICカードモバイル版)に対応している点も見逃せません。
導入や設置方法
bitlock PRO(bitlock Starter Kit)の取り付けに工事は必要ありません。扉の内側に設置されている鍵のつまみ(サムターン)の上からかぶせて、付属のシールで貼り付けるだけです。扉を傷つけないため、賃貸オフィスであっても設置できます。
bitlock pro (bitlock Starter Kit)の機能
ドアの開閉を、スマートフォン、NFCカード、Apple Watchで行えるようになります。パソコンから、「誰が・いつ・どの部屋」へ入退室できるか決められる点(権限管理)、「誰が・いつ・どの扉を・どの手段」で解錠・施錠したか(入退室管理)確認できる点も魅力です。
おすすめの使い方
bitlock PRO(bitlock Starter Kit)の入退室ログは、勤怠管理システムで活用できます。したがって、スマートロックで出退勤や労働時間を管理したいオフィスに向いています。また、入退室ログはPマークの監査にも活用できるため、情報集計の工数を減らしたいオフィスにもおすすめです。
bitlock PRO(ビットロックプロ)のデメリット
ビットロックproはビジネスシーンにおすすめのスマートロックですが、次のようなデメリットもあります。
【ビットロックproのデメリット】
- スマホからの反応が悪いときがある
- オートロックが作動しなくなることがある
ビットロックproとスマホとの相性によっては、スマホから操作した際に反応が良くないことがあります。
アプリを開いてから数秒待たなければ解錠されないこともあるので、解錠時のストレスになるかもしれません。
また、ファームウェアの更新をしないと、オートロックが作動しなくなることもあるので、セキュリティレベルを維持するためにはファームウェアの更新に気を配らなければなりません。
bitlock PRO(ビットロックプロ)の導入事例
ビットロックproは多くの企業に導入されていますが、一体どのように活用されているのか、実際の導入事例から確認しましょう。
青山アラマンダワークコートでの導入事例
東京・港区のシェアオフィスである青山アラマンダワークコートでの導入事例です。
青山アラマンダワークコートではすでに個室・会議室・事務スペース合計100室でスマートロックを導入していましたが、すべてをビットロックproに変更しました。
従来のスマートロックではランニングコストが高かったため、約30%のコスト削減につながると予想できるビットロックproへの変更を決意したそうです。
ACアダプタでの給電ができるビットロックproにしたところ、100台分のスマートロックの電池交換にかかる手間が省け、業務効率が大幅に改善されたとのこと。
また交換作業ではほぼトラブルがなく、スピーディーに交換できたとのことで、大規模な導入にも対応可能であることがわかる事例でした。
株式会社ヤッホーブルーイングでの導入事例
株式会社ヤッホーブルーイングでの導入事例です。
株式会社ヤッホーブルーイングは合計4ヶ所にある拠点で従業員が異動をすることが多く、鍵の管理が十分ではありませんでした。
物理鍵のみでの施錠・解錠からビットロックproに変更したところ、鍵が管理しやすくなっただけでなく、出社・退社の時刻も把握できるようになり、業務負担の大きい従業員へのフォローも可能となったそうです。
ビットロックproは鍵の管理のみならず、人の管理にも役立つことがわかる事例となりました。
比較されるスマートロック製品
スマートロック、カードリーダー、入退室管理システムがセットになったAkerun pro(入退室管理システム)が比較対象になります。設置方法も、bitlock PRO(bitlock Starter Kit)と同じシールでの貼り付けとなっています。料金は、17,500円/台なので、コストを重視するのであればbitlock PRO(bitlock Starter Kit)のほうが導入しやすいといえるでしょう。入退室管理を重視する場合、テンキー式のRemoteLOCKも比較対象に挙がります。こちらの月額利用料(クラウドシステム)は、ビジネススターター1,000円/台、ビジネススタンダード1,500円/台(鍵本体の購入費と取り付け費用は別)なので、ランニング費用が重要なケースではさらに導入しやすいかもしれません。