手軽に導入できる指紋認証。
鍵に用いることで鍵を持ち歩く必要もありませんし、紛失の危険性も回避できるでしょう。
しかし指紋認証にはマイナスな点も存在します。
そのため安易な気持ちで導入してしまうと失敗する危険性があります。
そこでここでは指紋認証の鍵のメリットと、導入する前に知っておきたいデメリットについて解説しています。
安心安全に導入するためにもしっかり理解しておきましょう。
これから指紋認証の鍵を導入したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
指紋認証のメリット
生体認証の中でもっとも身近な「指紋認証」。
ここでは指紋認証の鍵を用いた場合のメリットについて解説します。
- 鍵を持たなくて良い
指紋認証が鍵代わりになるので、鍵を持ち歩く必要がなくなります。
鍵は紛失の恐れもありますし、万が一紛失してしまうと警察に届けたりシリンダーごと交換したりと手間がかかります。
しかし指紋認証にすると、指紋を登録するだけで良いので鍵が不要になります。
- 誤認しにくい
指紋は個々で違うので、自分以外の人と間違える心配がありません。
精度は顔認証に比べると劣りますが、それでも双子の指紋を誤認しないくらいには安心してロック解除できます。
- 他人に鍵を開けられる心配がない
指紋認証は登録した人以外の指紋では入室できません。
ということは、他人に鍵を開けられる心配もありませんし、小さなお子さんがいる家庭でも安心して鍵をかけられます。
防犯になる点では非常に大きなメリットといって良いでしょう。
- 鍵の複製が不要
そもそも鍵が不要なので、鍵を複製する必要もありません。
家族が多い場合でも、人数の鍵を用意しなくて済みます。
また遠方に住んでいる家族や親戚、ホームヘルパーの指紋も登録できるので、手間もコストも抑えられるでしょう。
ただし他人の指紋を登録する場合は注意も必要です。
指紋認証のデメリット
指紋認証の鍵はとても便利な反面、デメリットもあります。
どんなデメリットがあるのでしょうか?
- 費用が高いものが多い
指紋認証式の鍵は意外とお値段が張ります。
ネット通販なら2~10万円程かかり、性能にこだわると10万以上するものもあります。
また自宅に合わないものを購入してしまった場合、買い直しになるので余計な出費に繋がります。
- 読み取れない場合がある
皮脂や乾燥できちんと読み取れない場合があります。
これは高性能の指紋認証でも起こり得るので雨風に晒されやすい場所やホコリが溜まりやすい場所に玄関がある場合はあまりおすすめしません。
- 電池交換が必要
電池式の指紋認証の鍵は、電池交換も必要です。
電池の種類によっては長持ちしにくいのでその辺も考えて電池選びをしましょう。
外で電池切れを起こしてしまわないようにカバンの中に電池を常備しておくと安心です。
- コピーされる危険性がある
指紋認証の大きなデメリットと言えば「コピーの危険性がある」ことです。
指紋は簡単に採取できるので、容易にコピーされます。
そのため完全にセキュリティ対策できるかと言ったらそうではありません。
この問題を回避するためには定期的に指紋を変更しましょう。
指紋認証以外のタイプの鍵について
指紋認証以外にも、いろんなタイプの生体認証の鍵が存在します。
代表的なのが「顔認証」ですが、静脈認証や虹彩認証なども用いられています。
顔認証はその名のとおり顔のパーツを用いて本人確認する方法で、指紋認証より精度が高くコピーされる危険性も少ないでしょう。
静脈認証は静脈の形で本人確認するものです。
虹彩認証は眼球の中央にある部分から個人を判断します。
顔認証よりも精度が高いのでよりしっかりセキュリティ対策できるでしょう。
指紋認証の鍵は使い方を間違えないようにしよう
比較的導入しやすいため安易に用いられますが、指紋は簡単に採取されますし指紋の状態や外気の影響で読み取りにくくなる場合もありますので、使い方を間違えると失敗してしまいます。
安心安全に指紋認証の鍵を使うには、メリット・デメリットを十分理解し自分に合った鍵を選ぶようにしましょう。
実は生体認証はスマートロックでも活用が可能です。
スマートロックの製品でどんなものがあるのかを知りたい方はこちらがおすすめです。